2010年1月11日月曜日

NHKホリデーにっぽん:31文字のエール~詠み継がれる 震災の歌~……感動的だった!

さっきの番組:
NHK ホリデーにっぽん:31文字のエール~詠み継がれる 震災の歌~ :"神戸市の神戸工業高校には、阪神・淡路大震災以降、生徒が詠み継いできた短歌がある。困難を乗り越えてきた先輩たちの歌に触れ、自分を見つめ直す生徒たちの一冬を追った。"

ほとんど涙が出た。

すべての短歌が良かった。震災でみんなと一緒に死ななかったことに罪悪感を感じる職人さんの「神戸を死に場所にしたい」という短歌は特に良かった。おいらも死なずにすんだ一人として、その気持ちは理解できる(でもそれが実現できない別の理由もある)。災害は共同体意識を醸成する。内田樹先生も肯定的におっしゃっていることだが(これ):
そんなことを訊かれても (内田樹の研究室): "共同体に帰属していれば、耐久消費財のほとんどは「買わずに済む」からである。
誰かが持ってれば「貸して」で済む。
お金もうそうだ。
誰かが持っていれば「貸して」で済む。
銀行もサラ金も要らない。"

同時に、近代人にはそういうおどろおどろしい「共同体」に対する強い抵抗感もある(短歌を作ることに最後まで否定的だった女子高生なんかそうだな)。このあたり関西人のバランス感覚はとても成熟している。

阪神大震災(阪神・淡路大震災というらしいが)は、東京大空襲とともに、政治的に利用されなかった数少ない災害の一つだ。これはとてもよかったと思う。直接的には一人も死ななかったのに空前の大騒ぎをしたイナカの地震や、9/11や原爆なんかがそうだが、人の不幸を種にして特定の利権団体に利益誘導を図ったり自分の政治的主張を通そうとするのは、みっともないことなのである。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

余丁町殿の趣旨とは少し離れますが、一部当ブログにて引用させて頂きました。

事後承諾になりますが、よろしくお願いします。不都合あれば削除いたします。

ユパーA さんのコメント...

橋本様

通りすがりでおじゃまします。

まずは、私の母校神戸工業の番組へのご感想ありがとうございます。


偶々お見かけ致しましたので、コメントさせて頂きます。


いや、阪神大震災でも地元では、知事、市長をはじめ、選挙に、仕事に震災を利用し、乗じて私腹を肥やす人間は数多居た事を知って頂きたいと思いました。

未だ阪神地域の経済状況は、とてつもなく疲弊しているのは、そう言う連中の暗躍があったのです。

この場では詳しく書けませんが、大マスコみが報じない紛れも無いない事実です。